全ての教材をじっくり実践したわけではないということだけはあらかじめお断りしておきますが、私は職業柄、英語教材を経費で落とせるので様々な英語教材を試しています。
購入した教材は全て詳しく研究しているのですが、1つだけ確実なのは、どの教材も英語上達のロジックに多少の違いがあるにしても目的は同じだということです。
そりゃ目的なんて、英語が話せるようになることだろと言われてしまいそうですが実はそうでもないんですね。
ここで断言しておきますが、英語教材を1つ購入して、仮にその教材を真面目に実践したとしてもペラペラにはなれません。
大手の英語教材メーカーが誇大表現で広告を出しているということもありココを結構勘違いしがちなのですが、英語初心者が購入する英語教材はあくまでも英会話を学習するための第一歩を踏み出すためのものです。
それ1つでずっとレッスンを行う訳ではなく、英語教材を卒業した後に次のステップに行くのが一般的です。
ですので、1つの英語教材を徹底的にやり込んだと仮定して「英語フレーズがスラスラ出てくる」、「相手の言っていることが聞き取れる」、「英語で瞬時に言い返せる」ということがクリアできても、購入した英語教材に収録されている場面に限られるという訳です。
それだけでは圧倒的に語彙も表現方法も足りませんので、ペーパーバック(英語で書かれた読み物)で多読(たくさん読む)したり、英文法を元にボキャブラリーを増やしたりしていくという次のステップが必要になってきます。
では初心者向けの英語教材は何が目的なのかというと、収録されている想定場面の英会話を覚えさせるのが目的です。

[鍵を持たずにホテルのドアを閉めてしまったときの会話例]
場面をある程度限定しないとキリがない、飽きてしまう、モチベーションが続かない、上達を実感できにくいなど様々な理由はありますが、まずは良く出てくるようなフレーズに絞って英会話を覚えさせれば全てにおいて効率がいい訳です。
よく「赤ちゃんが覚えるように」とか言ってる英語教材がありますが、そこから自然に覚えていく感じでやってたらめちゃくちゃ効率が悪いですし、24時間ネイティブのママに触れているわけではないですから、そういうのはあまり現実的ではないかなと。
ただの広告用のキャッチフレーズです。
まとめると・・・
英語教材だけではペラペラにはなれませんが、日常的によく出てくる場面や言い回し、文法なんかを効率良く覚えさせて基礎的な会話を身につけさせる。
これが、英語初心者がまず手にする一つ目の英語教材の目的です。
その理由は先ほども書きましたが、これが一番手っ取り早いからです。
(その場面に限りという)限定は付きますが、聞き取れて、答えられて、スラスラ英文を読めるわけですから、上達したという実感もわきやすいですし、実際に日常会話で頻出するフレーズがまとまっているのであれば、それだけ話せるだけでもかなりの場面で話せますので、教材開発メーカーのいきつくところは必然的にココになります。
発音矯正専門の教材、リスニング専門の教材など特殊な教材もありますが、英語教材といえばほとんどがこのタイプと考えていいでしょう。
- よく使う英会話フレーズが効率よくまとめられている
- 英語ネイティブがフレーズを読み上げている音声
- 日本人が日本語訳を読み上げている音声
- ※想定場面の動画が提供されているものもある
- 収録フレーズをすらすら読めるように音読
- CDやDVD相手に英語で答える
- パッとそのフレーズが出てくるまで自分の中に落とし込む
- 会話の中から発音も覚える
音声の質や速度、フレーズの内容(文法)、機能、会話の量、価格などなど、様々な角度から研究していますが、一部の特殊な教材を除いて、英会話をレッスンするための教材のメインレッスンは正直言ってどの教材も大差はありません。