

私は英語教材を出版している教材メーカー様と取引がある会社のスタッフとして、英語教材出版の仕事に関わらせてもらっています。
私自身は英語教材を制作しているわけではないのですが、仕事の都合上、全体像を把握しておかなければならないので、企画、制作、販売の一連の流れを制作側の立場からみていて、データなども見ている感じです。
ですので、英語教材の出版メーカーはどのようなことを考えて英語教材を制作しているのか、英語教材で本当に英会話ができるようになるのか、ユーザーのことよりも教材を売ることを重視していないかなど英会話難民が知りたいであろう情報をある程度把握しています。
もちろん全ての会社の考え方が同じではありませんし、私は一社の内情しかしりませんので世の中全ての英語教材が同じという訳ではありません。ですが、大枠で見ると大差はないかなと考えているので、ちょっとそのあたりについて記事にしていければ、と急に思い立った次第です。
その立ち位置にいるからと言って、英語教育に精通している訳ではありませんが、英語初心者のユーザーがどのぐらい何を行ったら英語が話せるようになったかなどのデータを見せてもらって知っていますので、これから英会話を学習していこうと考えている人や、いままで挫折をし続けてきた英会話難民の皆様のお役に立てる情報をお届けできればと考えています。
私ならこの英語教材を買って、それを購入してどう活用するか、どのぐらい学習するかなど、「自分ならどうするか?」という視点での記事が多くなると思いますが、それをご自分に当てはめながら読み進めてみてください。
英語初心者全員に当てはまるとは思っていませんが、何かのヒントになれば幸いです。
英語教材というと、本屋さんで1000円程度で購入できる書籍もあれば、大手で言うとアルクさんあたりが出版している1万円~5万円以上もする英語教材、月額1000円程度で受講できる英会話アプリなど、大枠で考えれば本当に様々なものがあります。
最近ではネットの普及とともに、ネット通販でしか買えない教材も少なくありません。
※英語教材と英会話教材の違いについては、英語が話せるようになりたいという目標が同じと考え、言い方が違うだけという認識で行きます。
当サイトではこれら全てを英語教材と定義してお話します。
ここからは私が実際に購入して研究した英語教材と、研究の結果その中でおススメできる教材があるか、無ければ何がおすすめなのかをご紹介させていただきます。
英語教材、英会話教材と言ったらほとんどがこのタイプを差します。
たくさんありますよねー。
でもこれらの教材を全部比較してみると、出版会社の大小関係なく、行うレッスンはほぼ同じです。
実際の英会話を丸暗記して、とにかく聞きまくり、とにかく声に出しまくる。
そして最終的にはCD(DVD)の相手役のセリフを瞬時に理解し瞬時に答えられるまで頑張る。
どの英語教材もこれが基本です。
収録されている内容はこんな感じが多いです。
提供されるのは、どの教材も英語と日本語訳が書かれたテキスト、音声の録音されたCDもしくは動画が収録されたDVDです。
※オンラインでレッスン出来る英語教材もあり。
機能に関しては各社様々な工夫も見られますが、特別にこれがないとレッスンに支障があるというレベルの機能はないので、正直大差はありません。
各教材の違いをまとめるとこんな感じ
ただし、覚える会話(フレーズ)は多少の違いがあるので、自分が覚えたいと思う場面がより多く収録されているものを選べばいいかと思います。
私なら、質、量、金額ともにバランスの取れた「Hapa英会話 19,800(税込)」を選びます。
返金保障もついてますし。
オンラインで学習する英語教材です。
オンラインなので「教材」という呼び方はおかしいのですが、やらすことは全く同じなのでこのカテゴリーに入れています。
オンライン英語教材は料金体型などが全てバラバラなので比較しにくいんですよね。
まあこの中から選ぶとしたら「スタディサプリ」が断トツでいいのですが、腰の重い人、行動力の無い人がボーっとしてると月額1,059円(税込)どんどん課金されちゃうので、そういう人は月額課金の英語教材は向いてないので、テキストやCDが届く英語教材にするか、期限のないオンライン教材を選びましょう。
スタディサプリはきちんと毎日勉強できる人限定のおすすめです。
スピーキングに関しては、とにかく声に出して音読するのか、瞬発力を磨きたいのかで用途は変わってくるのですが、瞬発力は英作文を死ぬほど行うことで力が付くので、音読という意味では一般書籍でOK!!
高額な教材は必要ありません。
私のおすすめは「「英会話・ぜったい・音読 【続・入門編】1,404円(税込)」」です。
リスニングに関してはちょっとお高いですが、定評のある大手アルクの「1000時間ヒアリングマラソン」一択です。
1000時間理論を、そんなにやる必要ないとか否定している人もいるのですが、リスニングに関しては回数や時間は絶対に必要です。
ですので、「1000時間ヒアリングマラソン」ということになるのですが、大前提として聞き取る英語を知っているということが大前提なので、ある程度基礎を磨いてから購入することをおすすめしておきます。
初心者がこの教材をいきなり買うのはNG。
発音矯正も書籍で十分です。
高価な発音矯正教材を買う必要はありません。
おすすめの書籍は「日本人のための英語発音完全教本 3,564円(税込)」です。
英単語を覚えるための英語教材とかちょっと強引すぎかなと思います。
従って、これも一般書籍で十分。
おすすめは「DUO3.0 1,296円(税込)」です。
英単語はもうこれだけあれば十分。
ライティングに関しては、アルクのライティングエイドという教材を試してみましたが、ビジネスメールの書き方が中心でした。
ビジネスで文章を書くのであれば、こういう教材をオスこともできますが、初心者が英文を組み立ててライティングするという意味では、これも一般書籍で十分です。
「瞬間英作文 1,944円(税込)」をおすすめします。
これも一般書籍で十分。
文法は本で読むとアレルギーが出そうですが、おすすめは書籍です。
有名なのはフォレストや一億人の英文法なのですが、私のおススメは「仲本の英文法倶楽部―代々木ゼミ方式 1,296円(税込)」と「Essential Grammar in Use 3,803円(税込)」の合わせ技です。
TOEICに関しては様々な教材が出ていますが、1つも試していません。
なぜなら試験という特性上「公式問題集」だけで十分だからです。
私のは少し古くてVol.4なのですが、現在はVol.6になっています。
本来試験というのは過去問題集を解きまくるというのが王道ですが、TOEICの場合答案用紙を持ち帰れないので過去問題集が出版されていません。
そのかわりに公式問題集が出ているので、それを本番さながらに時間をしっかりと図りながら解きまくるのが最短の学習法です。
実は、韓国には過去問題集があったりするらしいので、輸入できるのであればラッキーかもしれません。