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「グレイディッド・リーディング」とは何でしょうか?
「グレイディッド・リーディング」とは、物語を学習者のレベルに合わせて手を加え、さらにレベル分けしたシリーズのことを言います。例えば、子供が理解できるように簡単な単語を利用した物語や、EFLの教室では学習者の英語力に合ったレベルの読書教材などを指します。

本のレベルは、例えば「ネイティブ・スピーカー」が用いる語彙よりも、もっと頻繁に使われる語彙や、簡単なフレーズ、構文、イラストなどを用いて分かれています。


「多読」と「グレイディッド・リーディング」の違いは何でしょうか?
「グレイディッド・リーディング」はたまに「多読」と呼ばれていますが、いくつかの重要な違いがあります。

「グレイディッド・リーディング」は読者に合わせた教材となっています。「多読」は読者のレベルに合わせている時とそうでない時があります。例えばあるパラグラフが特定の文法事項を教えるために文に手を加えている場合は「グレイディッド・リーディング」とは言えますが、多読とは言えません。

「多読」は主に読書を楽しんだり、情報を習得するために行います。これは「ネイティブ・スピーカー」が新聞や小説を読む時に行っていることです。一方EFLの教室で一番大切な目的は、すらすらと英文が読めるようになることなのです。


「流暢なリーディング」とは何でしょう?
初級の学習者は一つの単語を理解するために文字をひとつずつ読んでいます。さらに次の単語を読むとそれぞれの単語の意味を記憶しながら読んでいます。そうすると文章を読み終わる時には全体の意味が分からなくなってしまいます。学習者のレベルが上がると、より素早く単語の意味がつかめるようになって、各単語より、文章の一部又はアイデアをつかんで読んでいくことができるようになります。

この段階は学習者にとってはとても重要です。学習者は「単語から単語」よりも「アイデアからアイデア」で読書しています。この段階では読んでいるトピックについての背景知識を利用しながら文全体を理解できるようになります。 例えば、新しい単語がわからなくても、文脈から分からない単語の意味が推測できるようになります。さらに学習者が文章全体を形成するために使われているLINKING DEVICESなどの技能にも精通するようになります。

しかし文章のレベルが高すぎると、「単語から単語」から「アイデアからアイデア」の段階までたどり着くことができません。難し過ぎると、学習者が読むというよりも、むしろ翻訳することになって、自然に文章を読むための目を動かす練習が足りず、「アイデアからアイデア」の段階までたどり着きません。文章が単語のパズルになってしまい、そのパズルを解読しているうち、学習者の意欲は下がってしまいます。

学習者が「多読」しているか「精読」しているか見分けるのにはどのようにすればよいでしょう。答えは簡単です。その人は辞典を利用していますか?本のページがメモや訳だらけですか?もし答えが「はい」ならば、その人は「精読」をしていると言えます。このような「精読」を行ってばかりいると、学習者は「アイデアからアイデア」へと素早く目を動かすことができるようにはなりません。残念ながら大抵の教材の本は学習者のレベルより高すぎます。英語の試験に含まれるような文章が多いのです。

このウェブサイトに紹介されているような「多読・グレイディッド・リーダーズ」は、文章が分かりやすく、学習者が自分のレベルに合った本を意欲的にたくさん読めるようになることを目的として作られています。これは「単語から単語」より、「アイデアからアイデア」の段階まで達することを意味します。一つのレベルの「多読・グレイディッド・リーダー」をたくさん読むことによってすらすらと読めるようになり、さまざまな言語知識も身につきます。これにより学習者のレベルが上がって、学習者が次第にネイティブ・スピーカーの読む文章や本に挑戦できるまでの段階まで達することができるのです。


「多読・グレイディッド・リーダー」がその答えです!
オックスフォードの「グレイディッド・リーダー・シリーズ」は学習者が「多読」プラス自分に合ったレベルで読書できるようになっています。初級のレベルでは、よりわかりやすい単語を利用して、面白い物語を読むことができます。上級のレベルでは、ネイティブ・スピーカーが読むものに近い文章に挑戦しますが、語彙の説明などのサポートがついているので、文章は読みやすく学習者の意欲も持続させることができるようになっています。

上記の記事は、ノートルダム清心女子大学のロブ・ウェアリング著The Language Teacher(1997)から抜粋しています。
 
 
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